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地震・降雨浸食・凍結融解・風化などの要因で発生する落石災害を防止するため開発された工法です。割れ目や剥離を生じて落下する危険がある岩石や岩塊を接着補強し、一体化を行うことで接着面積、摩擦力の増大を図り、落石による災害を防止します。この工法には注入接着工と注入被覆工の2工法があり、工法の選択は、現地の状況を調査した結果をもとに選択します。
1.
工法の特長
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軽量機械で施工するため、高所作業にも対応できます。 |
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ポリマーモルタルの接着強さは、低温でも発揮されるため、寒冷地においても対応できます。 |
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モルタル目地工は、石片を組み合わせてモルタルで積み上げるため、自然景観を配慮した仕上がりとなります。 |
2. 適応地
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転石、岩塊が累積していて落石のおそれがある場合。 |
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降雨浸食などにより地盤の支持力が低下し、落石のおそれのある場合。 |
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岩盤の亀裂が発達し、剥落するおそれがある場合。 |
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割れ目開口部や岩塊空隙が大きいなど、目地工の施工が必要な場合に適用します。法面清掃後、モルタル目地工による開口部の閉塞、不安定地盤の補強などの安定処理を行い、ポリマーモルタルを注入充填します。
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宮崎県須木村
宮崎県都城市
割れ目開口部や岩塊の空隙が小さい場合など、目地工の施工を必要としない場合に適用します。法面清掃後、必要部分にポリマーモルタルを注入して接着固定した後、覆網式落石防止工を施工します。亀甲金網の連鎖性とロックメントの接着力により、風化浸食、亀裂などの進展防止と不安定岩体の一体化を図ります。
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高知県物部村
高知県北川村
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