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硬岩質や急傾斜地などの無土壌法面は、土壌基盤材を吹き付けても流亡することが多く、植生の持続性が失われ易いために継続した緑化が困難でした。この工法は、ロックSD緑化工またはロック厚層基材吹付工を施工後、ヤシネット・亀甲金網を張りロックメントを吹き付けることにより、土壌基盤材の流失・流亡を防止し、植物の生育基盤を確保して木本植物の育成、植生の持続性を図るために開発したものです。硬岩質や急傾斜地等の無土壌法面に対する適応性、安全性などの開発目標を達成し、建設省の「建設技術評価制度」に基づき、評価書(建技評第95213号)の交付を受けた工法です。
1.
工法の特長
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硬岩質法面や無土壌法面の緑化が可能です。 |
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土壌基盤材の流失・流亡を防止し、植生の生育・持続性の確保ができます。 |
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ロックメントの接着強度は低温でも発揮され、また凍結融解に対する耐久性にも優れており、高所寒冷地の施工にも対応できます。 |
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木本植物の導入が可能であり、周辺環境との調和を図ることができます。 |
2. 適応地
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急傾斜(勾配が1:0.8未満)で硬岩質法面や無土壌法面の場合。 |
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マサ風化土・シラス・泥岩地帯及び、特に痩地、乾燥地の場合。 |
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石礫、岩塊が多い法面の場合。 |
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防災緑化の重要な箇所、環境保全性の高い箇所。 |
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金網張工
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厚層基材吹付工
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金網・ヤシネット張工
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ロックメント吹付工
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愛知県音羽町(吹付厚5cm)
宮城県栗駒町(吹付厚5cm)
鳥取県郡家町(吹付厚2cm)
島根県五箇村(吹付厚2cm)
愛知県瀬戸市(吹付厚3cm)
静岡県島田市(吹付厚10cm)
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約90日経過 |
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余水管の撤去後、コンクリート階段に施工し、緑化の導入を図ったものです。
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